第1日目 霧降高原-女峰山-志津小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
霧降高原09時19分
赤薙山10時54分95分1時間35分
女峰山13時50分176分2時間56分
小真名子山16時09分139分2時間19分
大真名子山17時50分101分1時間41分
志津避難小屋19時08分78分1時間18分
一日の歩行時間
9時間49分
日付:2013/09/21

山行記

霧降高原

霧降高原に着くと、スキー場は廃止となっていて、小丸山に設けられていたゲレンデの跡地に階段が敷設された高原散策の遊歩道となっていた。階段の段数は1445段あって、驚いたことに頂上の小丸山まで登ると1445段の階段を上ったという証明書を発行してくれるらしい。なるほど、ハイキングの世界だ。登山の世界ではこの程度の標高差は登った打ちに入らない。

高原散策者の数は意外に多い。年は高齢だが、服装も足元もそれなりに固めている人が殆どだ。ただ、小丸山から先に進む人は僅かしかいない。小丸山の山頂の先にはシカゲートがあって高原全体が鹿の食害に合わない様に防いでいる。このゲートは珍しい回転ドア風構造となっていた。

女峰山

鹿除けのゲートを過ぎると、岩の露呈している稜線歩きとなる。空には青空も見えるが、女峰山の方角の尾根は雲にかかっているので、山頂は見えない。岩と笹の尾根から樹林帯に入るとすぐに赤薙山の山頂となる。ここまで歩いてくるハイカーはいる様だ。この日も一組が休憩を取っていた。

赤薙山を過ぎると木の根が露出している岩稜のヤセ尾根を歩く。途中、山頂部が平らに削られた奥社跡や、三角点のある一里ヶ曽根のピークが歩いている距離の目印となる。眺望の良さそうな尾根だが、雲がかかっているので殆どなにも見えない。

水場が細いと書いてあったので取水できないと言う前程で2日分4Lの水を背負って登って来たが、数日前の大雨の名残か十分な水量の水が流れていた。ここで取水をしていれば、体力的にずいぶん楽だったのにと多少の後悔があるが、これはやむを得ない。

水場から少し先に進むと、尾根が直角に曲がる。その先が女峰山の山頂になる。山頂のしたにはちょっとした岩場があってロープが垂らされている。山頂はハイマツに覆われた岩峰で、小さな祠が建っていた。

小真名子山

この日の山歩きの前半が女峰山までの登りで、後半が富士見峠から小真名子山、大真名子山のピークを上り下りする工程だろう。

女峰山の西側は雲に覆われている。帝釈山までの稜線は行程の少ない岩のヤセ尾根だが視界は10mほどしか効かなかった。紅葉にはまだ早い季節だが、気の早い樹木が葉を黄色に染めているのがちらほら見られる。

帝釈山から富士見峠への下り道は強烈な印象の残る道で、道が雨水で流され削られていて道の底をなしていない区間が多い。傾斜は急だがジグザグに道が切られていないので、つま先に体重がかかっていたくなる。
中程まで降りてきたときに、唐沢小屋に泊まるらしい登山者とすれ違った。

富士見峠は、話には聞いていたが車道と登山道が交差する十字路だった。ただ、車道が利用されている様子は無い。営林事業が盛んだった1970年前後に敷設された道で、近年は利用価値が無いからほおっておかれているのだろう。

富士見峠から小真名子山の登りは、火山特有の岩礫のごろごろした坂道で、足場が極端に悪く、登るのが大変だ。
斜面の途中で時々振り返ると、綺麗な円錐形をした女峰山・帝釈山の姿が頂を雲に隠した姿を見せてくれていた。

小真名子山(こまなご)の山頂には電波の反射板が建っていて、この建築物が遠くからの小真名子山の目印となる事を、この後知った。
山頂の標識は、電波反射板とは森を挟んだところにあるので、建造物に風情をこわされることはなかった。

山頂に着いたのが午後4時過ぎ。この後志津小屋までの所要時間を計算すると、どう速く歩いても午後7時前後まではかかるので、暗闇の中を歩くのが避けられないと言うことが分かってきた。
覚悟を決める。

大真名子山

小真名子山からの下りも帝釈山の下りと同様の道だが、鞍部が富士見峠よりも標高が高いので、下る距離が短いのでだいぶ楽に感じた。
鞍部にはビバークをしているテントが一張り見られた。わたしなどはリスク覚悟で夜道を歩いてしまうが、この時間なら夜道歩きを避けようとすれば、この位置にいればビバークの方が無難な選択だろう。

大真名子山の登りには、日光連山でよく見られる大規模な土砂崩落の「薙」のすぐ上部を通る箇所がある。元来の登山道は薙で流されて所滅したらしく、方の部分に巻道の様に踏み跡がある。薙は数キロ先まで落ちているので先端は霞んで見える。肩の巻道を通るときは足が少しすくむ。

多少、ペースアップをしたこともあって、日のある内に大真名子山の頂に着くことが出来た。女峰山よりは大きく立派な祠が建っている。祠の裏には衣冠束帯の平安貴族らしい人物の銅像が建っているが、山の雰囲気にはそぐわなかった。こうした無用のオブジェを山頂に立てたがるのが栃木県人の悪い癖だろう。男体山の山頂にもある。

大真名子山の山頂下には千鳥返しと呼ばれる岩場があって、クサリが垂れている。難所と言うほどでは無いのだが、岩場をライトの光で下るのはリスクが大きすぎるので、残照で歩ける内に通り過ぎる。

千鳥返しの岩場を通り過ぎる頃に日が完全に暮れ、暗闇となった。志津小屋までは結構な距離がある。

志津小屋

志津小屋の周辺で砂防ダムの工事を行っていて、作業員のための簡易トイレが設置されているが、このトイレが登山者など一般にも開放されていたのはありがたかった。志津小屋は、水場、トイレの無い小屋なのだ。
志津小屋に着いたときには誰もいなかったが、深夜に車で志津乗越まで来た登山者が入ってきたらしい。夜半に人の出入りをする音が頻繁にした。

地図

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