第1日目 加賀禅定道-御前ヶ峰-南竜ヶ馬場

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行程

地名到達時刻所要時間
ハライ谷登山口04時32分
しかり場分岐06時16分104分1時間44分
奥長倉山避難小屋08時47分151分2時間31分
七倉山の四辻13時18分271分4時間31分
大汝ヶ峰14時33分75分1時間15分
御前ヶ峰15時32分59分59分
室堂16時12分40分40分
南竜ヶ馬場(トンビ岩経由)17時11分59分59分
一日の歩行時間
12時間39分
日付:2013/08/25

山行記

加賀禅定道

白山一里野を日の出前に出発。夜半に一雨が有ったが、その後は雨は降っていない。真っ暗な林道をヘッドライトを頼りに登って行く。白山スーパー林道の料金所の手前に岩間温泉に行く林道の分岐が有り、ここを20分ほど歩くと、加賀禅定道の登山口があった。
夜道なので見落としはしないかと心配していたが、粗末であっさりとした登山口ではあったが、加賀禅定道の解説文を載せた表示板が目立っていたので、見落とさずに済んだ。

尾根に取り付く道なので、尾根の上に出るまでは急峻な坂をジグザグを切って登って行く。5時前後に空は白んできたが、深い樹林の中の道を歩いているので日はなかなか差し込んでこず、5時半頃にようやくヘッドライトの明かりを消しても歩ける様になった。

歩き始めてから1時間を少し越えた頃、雨が降り出してきた。時々強く降ってくるが小雨だった。

尾根の上に出てからも、道の廻りは深い樹林で視界は無い。木立を透かして見えるかもしれないが、この雨雲ではなにも見えない。時々、谷を挟んだ隣の尾根が見える程度だった。

加賀禅定道は長倉山までは一途の登り坂で、実際に歩いた時間よりも長くかかった様な気がする。長倉山から奥長倉山までは平坦な稜線の上の道となる。
奥長倉山の山頂の手前に避難小屋が建っていた。雨天では休憩もままならないので、屋根の下で休みを取れる避難小屋の存在はありがたい。

奥長倉山避難小屋は思っていたよりも綺麗な小屋で、室内は清掃が行き届いていて、清潔感がある。トイレもあったが、水場だけは小屋の側には無い。ここでこの日最初の休憩を取っていると、ドアの外が急に明るくなった。驚いて出てみると、雨が上がり日が差していた。晴れ間は一瞬で塞がってしまったが、雨上がりだけは本物だった。

奥長倉山の山頂を越えると、鞍部に一度下り、登り返してからしばらくは平坦な湿原の中の道を歩く。この時期、晩夏から初秋の花の移り変わりの季節だったので、ニッコウキスゲやアオノツガザクラなどの夏の花と、ミヤマリンドウやミヤマトリカブトなどの秋の花が同時に咲いていた。ただ、どちらの季節の花も盛期とずれているので、満開にはほど遠い。

湿原地帯を過ぎると四塚山、七倉山の登り斜面に入る。
この坂道は長く急な道だった。
四塚山はピークをやや東にそれた所に道があり、長倉山もピークは通らない。四塚山と長倉山のあいだの鞍部に長倉山の四辻はあった。この四辻で登って来た加賀禅定道、岩間道、釈迦新道が大汝ヶ峰に登る道と出合う。広闊で眺望の良さそうな岩の原の十字路だが、雲がかかっていて遠景は無い。

大汝ヶ峰

長倉山の四辻から大汝ヶ峰の鞍部に下る頃に、雲が少しずつ晴れてきた。
大汝ヶ峰にかかる頃には天候が晴れとなった。長倉山と大汝ヶ峰の鞍部は人の背丈ほどもあるハイマツで覆われている。緑の湖面を歩いている様な気がする。ハイマツ帯は日本中どこにでもあるが、これほど美しいハイマツ帯は珍しい。ハイマツの丈が高く、一本一本の枝振りが豊かだから、そう目に映るのかもしれない。

大汝ヶ峰は、御前ヶ峰がわから見ると火口壁の残骸の様な岩の小ピークだが、長倉山がわから見れば尾根の上にのびのびと裾を広げる大きく立派な山に見える。山肌もハイマツや高山植物に覆われていて、岩の肌は殆ど露呈していない。

大汝ヶ峰の山頂には岩室の残骸なのか祠の跡か、石垣がある。この石垣の向こう側に白山の主峰の御前ヶ峰が見える。
室堂から見上げた御前ヶ峰とは異なった姿が合って、翠ヶ池や千蛇ヶ池など幾つもの火口湖をまとった爆裂の後の火口壁が見られる。白山を紹介するテレビ番組や写真でおなじみの風景だが、室堂からここまで登ってくる登山者は殆ど居ない。わたしも前回の白山登山は、日帰りという時間的な制約もあって、御前ヶ峰と大汝ヶ峰の鞍部の四辻までしか歩いて来なかった。

御前ヶ峰

大汝峰からの下り道は岩の尾根道で、少し悪い。三点確保の姿勢を取るほどでは無く、また道順位赤いペンキのマーキングが施されているので、道に迷う心配も少ない。
下りきると四辻で、中宮道と大汝ヶ峰の巻道、御前ヶ峰の登り道が十字路を作っている。

四辻を千蛇ヶ池に進むとすぐに御前ヶ峰の登り道と巻き道の分岐があるのだが、これが分かりにくい。実際の登山道の他に、踏み跡がいくつかあって、登山道よりも踏み跡の方が道がはっきりしている。

大汝ヶ峰と御前ヶ峰の鞍部には火口跡が幾つも見られる。いくつかは水を湛えて池となっている。一番大きな池は翠ヶ池だが、これは近づいて見ることは出来ない。
元々の白山は一つのピークを持った山だったのが、大汝ヶ峰と御前ヶ峰の間にあるこれらの火口の噴火で山頂部分が吹き飛ばされ、現在の様な山容になったのでは無いかという、想像も許される様な景観がここにある。

鞍部から御前ヶ峰の登りは急峻な岩場の道で、足元は崩れやすい火山礫だ。正面玄関にあたる、室堂からの道が石畳なのに比べて大きく違っている。

この日の雲高は2500mくらいらしい。
御前ヶ峰の山頂から周囲を見回しても、雲以外は青空しか見えない。その中で、室堂だけが青々としたハイマツの中に浮かんで見えた。ちょっと不思議な景観だ。
雲海も、これだけ間近で見られると、なかなか立派に感じる。

南竜ヶ馬場

室堂に下り、更に南竜ヶ馬場に下る。道はトンビ岩コースを取った。
室堂では、神社の社のある中庭では、ドコモの携帯電話がつながらなかったので、これほど多くの登山者のある山にしては少し意外に思って、ビジターセンターに入って社員に聞いて見ると、屋内なら移動基地局があるので通話が可能だという。
なるほど、屋内は通話が可能で、玄関を出て二三歩あるくと圏外となっていた。

室堂から南竜の馬場までは一途の下り道だった。
途中まではハイマツの中の切明道なので、視界が通っていて、眺望が良い。振り返るといつでも御前ヶ峰が見えた。

やがて、ハイマツ帯から樹林帯に変わり、道も沢沿いの坂道となると眺望は無くなっていた。雲が再び湧いてきて視界を隠す。
雲の切れ間から赤い屋根の建物が見え、近づくと南竜山荘とビジターセンターだった。
テント場は300mほど離れている。

テント場の面積は広く、30張りから40張り以上のテントが晴れそうに見えた。
水場、トイレなどはテント場に隣接しているのがありがたいが、面積が広大なので以外に歩かされる。テント場内の道は悪く、サンダルで歩くと足の指先を岩に打って痛い。

曇天だったので気温の低下は無いだろうと高をくくって寝てしまったが、夜半に晴れていた。
早朝の放射冷却はすさまじく、午前3時頃には気温は5℃まで下がっていた。10℃までは快適に就眠できる装備だったがそれでは耐えられなくなったので、エマージェンシーブランケットを引っ張り出すことで寒さをしのいだ。

地図

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