第2日目 祓川小屋-三国岳-飯豊山-大日岳

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行程

地名到達時刻所要時間
祓川小屋04時42分
疣岩山出合07時07分145分2時間25分
三国小屋08時02分55分55分
切合小屋09時25分83分1時間23分
飯豊山11時49分144分2時間24分
御西小屋13時06分77分1時間17分
御西小屋(テント設営)13時39分33分33分
大日岳14時39分60分1時間
御西小屋16時06分87分1時間27分
一日の歩行時間
11時間24分
日付:2013/08/12

山行記

祓川登山道と三国岳

祓川小屋を出ると疣岩山まで一途の登り道となる。樹林帯の尾根道なので眺望は無く、と言って沢沿いの道では無いので渓流の涼しい風を受けることも出来ない。天気は晴れで日差しこそ樹木の葉や枝が遮ってくれるものの気温は高く汗が噴き出してくる。樹林帯を抜けるまでは風通しも悪い。

時々、木立の間から飯豊連峰の稜線が見える。湿度が高く風があるらしく、稜線には雲がかかっていたり、晴れたりしている。晴れているときは太陽の光を受けて輝いて見えた。

この山域では二日前まで雨が降っていたらしく、登山道の登りでは奥川の渓流に落ちる支流の小さな沢には、全て水が流れていた。おかげで水場には不自由をしない。祓川小屋から三国山まで水場が点在している様に山と高原の地図には書かれていたので、背負う水の量は1Lと最小限にしておいたのだが、正解だった。いつもの様に、2.5Lから3Lを背負っていたら、荷物の重い初日に、晴れて気温の高い祓川登山道を上っていたら、重さでバテていたかもしれない。

疣岩山出合で巻岩山を経由して登って来たという登山者と出会う。話を聞いてみると、林道の行止箇所で入山口を間違えていることが分かった。林道の行止箇所が駐車スペースとなっているのだが、祓川登山口は行止の手前にある。行止箇所にあるのは巻岩山登山口になる。祓川登山道には水場が豊富にあるが巻岩山登山道には無く、水でだいぶ苦しんだらしい。あるはずの祓川小屋も無いので山中で野営をしたらしい。
ある意味、大変な山の猛者かもしれない。

疣岩山出合まで登るとここからは稜線の上の道に変わる。
森林限界はまだ越えていないが、稜線の上で風雪が厳しいのだろう、高い樹木は生えていないので、見晴がとても良くなる。これから登る三国山も見えてくるので、歩いていて張り合いも出てくる。楽しくなる道だ。

飯豊連峰に点在する山小屋は一部を除いて皆管理人のいる有人、有料の小屋だが、一軒を除いて管理人は気の良い人たちだ。三国小屋にたどり着くと、小屋の中から管理人が出てきて歓迎をしてくれた。ドアにビールやジュースと書かれたメニューの下に食料と書かれていたので驚いて話を聞くと、法的な問題があるので調理をしている訳では無く、レトルト食品などを暖めて出しているのだという。食べ物などの重い荷物を背負っては飯豊山を登ってこられない登山者のためなのだろう。
二度目の飯豊山登山と言う話をしたら、三度目の時には是非三国小屋に泊まって下さいと言ってくれた。是非そうしたい。

飯豊山と御西岳

三国山から種蒔山、切合小屋までは起伏の少ないなだらかな稜線の道だ。
飯豊山は高山植物の多い山都聞いていたが、この稜線辺りから多くの花が見られる様になる。一番多い花がミヤママツムシソウでウツボグサなども見られる。固有種のイイデリンドウもこの季節が旬の花の様であちこちで小さな紫色の花が見られた。ヨツバシオガマやチングルマはほぼ終わりの様で、花の数よりは種の数の方が多く見られた。

切合小屋はプロパンガスのボンベを多数備えた山小屋だった。テント一張り500円と壁に書かれている。
水場が小屋の正面にありベンチが多数も受けられているので、休憩を取りやすい。多くの登山者がここで休んでいた。それにしても、これだけ多くの人数がどの登山道を上ってきたのか興味がある。一番利用されていた川入登山道が通行止めとなっているので、切合小屋に通じている登山道は大日杉-地蔵岳のコース位しかない。

切合小屋を過ぎて飯豊山に向かうと、ちょっとした岩場の登りとなる。
後立山連峰の不帰キレットや槍穂連峰の大キレットからするとハシゴがかかっているのはご愛敬。
だた、ここの登り坂はなかなか体力を使わせられる。飯豊山の山頂下の水場入口に着いたときには、少しバテていた。

前回、大グラ尾根から飯豊山の山頂に立ったときは、雲が多く飯豊連峰の全容は見られなかったが、それでも飯豊山から東と西に延びる丸っこいピークを幾つも連ねた稜線は僅かに見られて、この稜線の上の縦走路を歩けば気持ちよいだろうと想像をしていた。
今回、飯豊山の山頂は高曇りで、稜線を遮る雲は僅かにしか見られない。
大日岳だけが雲に隠れて見られないが、先まで見通せる。
山頂から大グラ尾根を見ると、そのちょうだいで起伏に富んでいることに気づかされる。良くもこの尾根道を往復したものだと感心させられた。

飯豊山から御西岳の稜線歩きにかかると、雲が湧いてきた。
御西小屋に着いてテント場の受付を済ませると、小屋も雲に隠れた。先着のテントがすでに2張り張られている。
当初、この日の山歩きは御西小屋までだったのだが、早着したので大日岳までを往復する。今回の山旅の目的は二つで、飯豊連峰を端から端まで歩くことと、最高峰の大日岳に登ることだから、この行程だけは外すわけには行かない。

大日岳

ちょっと嫌な雲が湧いてきたので、サブザックではなくメインのザックを背負って行くことにした。
メインのザックなら雨具など全ての装備を背負って行ける。山と高原の地図には御西小屋から大日岳まで往復約3時間40分と書かれているから、雨が降ってもすぐには小屋にたどり着けない。

御西岳と大日岳の鞍部には小さな池が点在している。霧で殆ど見えないが、時折霧が晴れると足元に池が現れる。
道ははっきりとしていて歩きやすく、高低差もほとんどない。大日岳の山頂下に僅かの登りがある。大日岳が雲に隠れて見られないのでGPSで位置を確認しながら歩くが、とても2時間もかかる山道とは思えない。そう思っていたら、大日岳は1時間で着いてしまった。

大日岳の山頂から西に連なる薬師岳まで往復する道がついていた。歩いて見ようかとも思ったのだが、深い霧でなにも見えないので、状況判断が出来ないのでやめた。最高峰の頂を踏んだことで満足をする。
大日岳から見た魅力的な道は、山頂から櫛ヶ峰に至る尾根道で、オンベ松尾根に下れるらしい。山と高原の地図では点線の登山道として書かれているが、道ははっきりとついている。ただ、実川集落から登山口のある湯ノ島小屋までのアプローチが長そうだ。

御西小屋

御西小屋の管理人も気の良い人で、てきぱきとテントの受付をしてくれた。
原則、飯豊山域のテント泊は禁止されていると聞いていたので、聞きただすと、言葉を濁したのが面白い。原則は原則として、それを杓子定規に振り回すと、かえって登山者に迷惑がかかるというので、運用を柔軟にしているのだろう。

小屋は清潔感のある部屋となっていた。混んでなければ小屋泊まりも面白いだろうと思う。
テント場は小屋の大日岳側の広場が当てられている。来たときは2張りのテントだったが、戻ってくるとテントは6張りに増えていた。テントを担いで登ってくるのは大変だろう思うのだが、以外にテント泊も人気があるらしい。

関西弁のオヤジが「ここに置いておいたビールを知らないか」と人を疑ってかかってきたのには腹が立った。人を疑うくらいだから、このオヤジは、テント場に置いてあるビールがあれば自身は失敬することがあるのだろう。

地図

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