第2日目 硫黄岳-赤岳-阿弥陀岳-御小屋尾根

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行程

地名到達時刻所要時間
赤岳山荘(美濃戸口)04時41分
赤岳鉱泉06時18分97分1時間37分
硫黄岳07時56分98分1時間38分
硫黄岳(火口壁往復)08時12分16分16分
赤岳10時41分149分2時間29分
阿弥陀仏岳12時01分80分1時間20分
御小屋山13時26分85分1時間25分
美濃戸口バス停14時30分64分1時間4分
一日の歩行時間
9時間49分
日付:2013/07/28

山行記

硫黄岳

美濃戸口の赤岳山荘から2.5km区間は未舗装の車道を歩きます。傾斜は急ですが歩きやすい道で、林道の行止が堰堤となっていて、ここから登山道が始まります。
この林道は、周辺の山小屋によって使われている様で、行止箇所の駐車スペースに山小屋の名前の入ったジムニーが数台止まっていました。1台を除いて全て走破能力の高いジムニーというのが、道の悪さを証明しているようでした。

午前6時過ぎの赤岳鉱泉は、朝の眠りから寝覚めたところと言った雰囲気です。
山小屋の周りは、宿泊客で混雑していました。

赤岳鉱泉からが本格的な登山道で、シラビソの林の中の斜面を登って行きます。標高2600mくらいまでが樹林帯で、樹林の切れ間から横岳や硫黄岳の山頂が見えてくると、その先からが森林限界の上となります。

昨夕の夕立の影響で登り道は泥濘んでいて足を取られましたが、硫黄岳の山頂が近づいてくると、雲の切れ間から青空が見えてきました。登山では久しぶりに見る青空で、感動が伴います。先々週2泊3日で歩いた谷川岳は3日間とも雨でした。前回八ヶ岳を縦走した4泊5日は全て曇天か雨天で青空は縁がありませんでした。

硫黄岳の山頂は月の表面の様な灰色の火山岩に覆われています。のっぺりとした平らな頂で、霧が深いと容易に道迷いするのが分かります。
夏沢峠や赤岳の周辺の小屋泊まりの登山者の行程が、丁度この時間が硫黄岳に達するのでしょう、大変な混雑でした。

前回は雲でなにも見えなかった火口壁の上を往復します。
火口壁の深さは想像はついていたのですが、実物はそれ以上の迫力があります。なぜか、殆どの登山者は火口壁を往復することはしません。

横岳と赤岳

硫黄岳から南の横岳までの稜線は、硫黄岳の噴火で噴出した火山岩や火山灰が滞積しているそうです。岩礫の斜面には、コマクサの大群生が見られます。

前回歩いたときは、6月下旬とコマクサの開花時期よりも早かったことと、視界が10mほどと見通しがきかなかったことから、コマクサの群生には気がつかなかったのですが、これほど多くのコマクサの花を見たのは初めてです。
このコマクサは、柵によって囲われているので、人手によって保護、育成されたことが分かります。1950年代から1970年代の登山ブームの時に、高山植物が盗掘されて日本中の山地で絶滅したと言われています。その教訓から、この様な措置が執られているのでしょう。
大雪山や木曽山脈でも同様にコマクサが保護、育成されている地域があります。

横岳の山頂の前後は岩稜が続き、岸壁となっている箇所にはクサリが垂れていたり、ハシゴがかけられていたりしています。
たいした岩場では無いのですが、八ヶ岳は初心者が多く登る山で、しかも硫黄岳から赤岳までが八ヶ岳の核心部分なので、岩場があっても初心者が入ってきます。このため、登山渋滞が起きるようです。

横岳山頂下の岩場で15分以上、待ちました。
グループのリーダーもグループ全体を見守るので手一杯の様子で、自分たちが原因で引き起こしている登山渋滞に気を払う余裕はなさそうです。積極的に交通整理をする登山者が以内と道は開けません。

赤岳山頂は、日曜日の午前中と言うことで、大変な混雑でした。休憩する隙間も見つけられなかったので、素通りです。

阿弥陀仏岳

赤岳から阿弥陀仏岳まで、途中まで文三郎尾根道を通ります。分岐までは行者小屋に下る登山者が多くいるので、ペースはゆっくりとなります。

文三郎尾根の分岐から更に中岳と赤岳のコルまで下ってから中岳に登り返し、中岳から阿弥陀仏岳のコルに下り、山頂を目指します。
コルから山頂までは急斜面で、岩場が多くあります。だいたいの区間にはクサリかハシゴがありますが、一部、クサリもハシゴも無い箇所もあって、ある程度岩場に慣れた登山者で無いと登りはともかく下りは厳しいでしょう。

山頂は、ちょっとした広場です。
指導標には三つの道があることが書かれていますが、阿弥陀仏南陵は岩稜の様で立ち入りが禁止されています。御小屋尾根も山頂の入口はハイマツに覆われているので、立ち入るのには勇気が必要でした。

御小屋尾根

阿弥陀仏岳からハイマツを漕いで歩き始めると、小さな岩峰の上に出ます。ここに立っている指導表に立ち入り禁止と書かれているので、ぎょっとしますが、御小屋尾根道から分岐している派生尾根の踏み跡が立ち入り禁止のようです。

岩峰からしばらくは急斜面を下ります。ザイールが一本垂れている土の斜面の道です。昨夕の夕立の雨で泥濘んでいて、先行者の滑った足跡があちこちに見られました。
標高2296mにある不動清水の辺りから急斜面の道は終わって、平坦で歩きやすい道になります。シラビソのダケカンバの混じった樹林の尾根道で、地面は蘚苔類で覆われていて青々としています。シラビソと蘚苔類の組み合わせは夏沢峠以北の北八ヶ岳とよく似ていますが、雰囲気はやや違っていて、北八ヶ岳の樹林の方がよりウェット
の様に感じます。御小屋尾根の樹林にはウェット感が薄く、からりと乾いている印象です。

御小屋山は稜線の上の僅かな盛り上がりでした。20、30mほど斜面を登るとそこがピークですが、山頂を示す標識は立っていません。
ピークの西の端に御小屋山分岐の指導標が立っていて、ここから美濃戸口に下ります。

美濃戸口への下り道は、尾根に取り付く道らしく急です。ただ、登山道の距離は以外に短く、すぐに美濃戸別荘地に抜けます。
別荘地には道幅の広い鶏舎のきつい車道が有り、交差点には阿弥陀仏岳や美濃戸口バス停と書かれた小さな木の指導表が立っています。
坂を下りきると、八ヶ岳山荘があり、美濃戸口バス停があります。

地図

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