第3日目 立山-獅子ヶ岳-五色ヶ原

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行程

地名到達時刻所要時間
雷鳥沢05時56分
一ノ越(室堂乗越経由)07時39分103分1時間43分
別山08時13分34分34分
雄山09時58分105分1時間45分
浄土山11時17分79分1時間19分
浄土山(休憩)11時41分24分24分
獅子ヶ岳12時58分77分1時間17分
ザラ峠13時51分53分53分
五色ヶ原山荘14時33分42分42分
五色ヶ原テント場14時48分15分15分
一日の歩行時間
8時間52分
日付:2012/09/05

山行記

別山

別山に登るのに昨日と同じ雷鳥坂ではつまらないので、室堂乗越を経由して、大日岳と別山の稜線から登ることにしました。
雨こそ降らないものの、天気は曇りで、深いガスが山全体を覆い隠しています。

それでも雲高が高かった頃はまだ大日岳や奥大日岳の全景は望めたのですが、雲が下がってきてしまい室堂も含めて全てを隠してしまいました。

室堂乗越までの坂道は、急だが変化があって雷鳥坂の道よりも楽しいものです。
稜線を別山乗越に登って行くと、こちらは雲に隠された道で変化があっても見ることが出来ないので単調な道に感じます。点在するハイマツが見られる唯一の景色でした。

一ノ越から立山までの道は昨年歩いているのですが、道順は逆になっています。
もっともこれだけガスが深いと立山であろうがどこの山であろうが区別は付きにくいでしょう。視界は50mほど。

前回立山を歩いたのは、五色ヶ原から劔沢に向かう途中でした。前日に薬師峠から五色ヶ原まで強行軍をしていたので、翌日はのんびりと半分休憩みたいな行程を楽しみました。五色ヶ原から立山を経由して劔沢に向かうのは、わたしの脚力なら午前中いっぱいの行程です。
今回もほぼかなりのんびりとした気持ちで歩きました。出発時刻が午前6時前と遅いのが何よりの証拠です。

立山は観光地でたくさんのハイカーや観光客が歩いていますが、そのほとんどは雄山だけ登って満足するようです。別山や大汝にまで足を伸ばすのは登山者がほとんどでした。

それでも、その人数は大変に多いもので、5人、8人とグループを組んで歩いている人たちや、夫婦らしいカップルなどとすれ違います。
話を聞くと、ほとんどの人が立山三山、正確には雄山から大汝、別山を廻っている様です。立山三山のうちの浄土山はやや離れているためか登る人は少ないようです。中には立山三山を雄山、大汝山、別山と思っている人もいました。

雄山

雷鳥沢から室堂乗越、別山乗越、別山と一途な登りですが、別山を過ぎるとなだらかな稜線歩きが雄山まで続きます。
大汝の辺りだけわずかに岩場があります。

ずっとガスがかかっていたのですが、大汝山に登った頃に多少晴れてきて、室堂や雷鳥沢の建物や、御前沢カールの圏谷壁が雲間から見えたりし出しました。
ただ、青空が広がるという天気にはとうとう最後までなりませんでした。

雄山には観光客なのか登山者なのか判然としない人が多くいて、ちょっと独特の雰囲気があります。服装や靴は登山風なのですが、挙措動作を見ているととても登山になれているとは思えないので、立山の雄山に登る、ただそのために登山の道具をひと揃いそろえた人なのだろうと想像しています。ある意味、ひどくお金のかかった観光です。

浄土山

雄山の登山道は岩場にジグザグの道が切られているのですが、道なりに下ると時間がかかって面倒なので、端の道の様なそうで無い様なわずかな踏み跡のあるところで落石の起こさない様なところを歩いて下ると、すれ違う人がわたしの降りてきた箇所を道と思い込んで登ろうとします。
岩場になれている人ならともかくハイカーが歩くにはちょっと大変な岩の道なので、「そこは道ではありません、道はこっちです」と本来の道を指し示しながら歩いていました。

雄山の登山道では前回も同様のことがあって、前回は登りだったのですが、岩を上を直登していたら、後からハイカーがぞろぞろ付いてきたのには驚きました。見ていると、大きな岩を乗り越えられなくなって、立ち止まり、そこで渋滞となってしまいました。
今回は、前回の経験があるので、気づいた範囲ですが、道を案内することにしました。

一ノ越には地元の高校生が数百名ぞろぞろと登って来ています。
長い行列で、下の下まで蛇の様に続いています。

一ノ越を過ぎて竜王岳に向かうと、歩いている人はわずかになります。
竜王岳と浄土山は稜線続きの山で、区別するほどの事もない様に思えます。
浄土山の山頂付近では、地元の山岳ガイドの養成学校の学生が講習を受けていたり、富山大学の先生と学生が高山植物の観察をしていたりします。
立山が地元に密着していると感じる一コマです。

獅子ヶ岳

浄土山から竜王岳にもどり、獅子ヶ岳を目指すと、登山者はさらに少なくなります。
前を歩いているのは1組2名のグループだけのようです。

鷲ヶ岳の肩や獅子ヶ岳の岩場が難所という記憶があったのですが、誤りで大した箇所はありませんでした。
それでもまだ雪田が残っていて、雪田の周りは9月でもお花畑になっていました。
チングルマやミヤマキンポウゲなどの葉があちこちに見られるので、7月下旬から8月上旬に架けてここを訪れれば花を楽しめるでしょう。

獅子ヶ岳からザラ峠までは一途の下り道です。
ザラ峠は佐々成政が越えたサラサラの険と言われている峠道です。ザラ峠に立って東西を見ると、常願寺川から登ってくる坂と、黒部谷から登ってくる坂は、人の登坂が可能であることが分かります。
深田久弥氏も常願寺川を遡りザラ峠から薬師岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳までを縦走しています。

五色ヶ原

五色ヶ原にかかると、黒い雲が湧いてきていやな予感がしたのですが、五色ヶ原山荘でテント場の受付を済ませ、テント場に着いてテントの設営を終えるまで、何とか雨は降らずに済みました。

それでも、昨日までの濡れたシュラフその他を乾かしているうちに雨がぱらついてきて、今日一日も雨に降られないわけには行きませんでした。

五色ヶ原は気持ちの良い高原です。
最初に見たのは北薬師岳からでした。スゴ乗越の鞍部の先に高々と越中沢岳が盛り上がり、その先に高原を見たのでした。
スゴ乗越まで下ってから越中沢岳を登るのには見ただけでうんざりとしてしまったのですが、気持ちの良さそうな高原がその先に見え、どうやらそこがその日に泊まる場所らしい五色ヶ原と言うことで気を取り直したのでした。

今回は、まだ日の高いうちに五色ヶ原にたどり着いていたので、周囲の山岳景観も雲から姿を現している範囲で一望できます。
見物は針木岳で、大きな根張りの山は周囲の景観を圧倒しています。
野口五郎岳とその周辺の山稜も白茶けた色が面白く、興味を引かれます。
こうして山を見ていると、是非次はあの山を歩いて見たい、と思ってしまいます。

地図

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