第2日目 肩ノ小屋-北岳-間ノ岳-農鳥岳-大門沢小屋

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行程

地名到達時刻所要時間
北岳肩ノ小屋05時56分
北岳06時29分33分33分
北岳山荘07時37分68分1時間8分
間ノ岳09時20分103分1時間43分
農鳥小屋10時44分84分1時間24分
農鳥岳12時25分101分1時間41分
大門沢分岐13時20分55分55分
大門沢小屋15時26分126分2時間6分
一日の歩行時間
9時間30分
日付:2011/07/11

山行記

北岳肩ノ小屋の朝の眺望

肩ノ小屋は南の方角を北岳に遮られていますが、北と東と西は遮るものがないので、抜群の眺望が得られます。
最初に目に付くのは富士山で、左右の均整の取れたいかにも富士山という姿が朝日の中に浮かび上がります。
北には仙丈ヶ岳が山頂の圏谷を2つ、こちらに向けています。
西は甲斐駒ヶ岳の金字塔が北岳の肩の稜線の先に聳えています。甲斐駒ヶ岳の肩の上には八ヶ岳が雲海の上に浮かんでいます。

5時には日が差していたので出発をしたかったのですが、昨日、雷雨に打たれて濡れたテントや雨具、水分を吸って重くなったシュラフを乾かしていたので、出立は遅れて6時直前となりました。眺望が良かったので、右を見たり左を見たりしていて、飽きることがありませんでした。

北岳

肩ノ小屋から山頂まではすぐで、朝食前の一歩きで達せられます。そのためか、朝早くに人でごった返していました。山頂にいた人のほとんどは来た道を引き返したようです。

山頂からの眺望は抜群です。さすがに本邦第二の高峰です。昨日、無理をして雨天の北岳に登らなくて良かったです。
最初に目にとまるのが、左右の均整の取れた富士山です。雲海の中に孤島の様に浮かんでいます。右手には仙丈ヶ岳が2つのカールをこちら側に見せています。左手には鳳凰山山が登頂的な地蔵仏をちょこんと載せています。背後は甲斐駒ヶ岳、この山だけは稜線が邪魔をしていて、昨日の稜線上から見た方が美しく感じました。

間ノ岳の道

北岳から見た間ノ岳は大きな山容でどっしりとしています。
北岳山荘から見た北岳は、間ノ岳とは反対にすくっと立っていて軽快です。
これだけ対照的な山が白根三山として並んでいるのは自然の妙でしょう。

鞍部に下り中白根山に登ります。北岳からの下り道と中白根山の登り道はなかなか勾配が急です。中白根山に登ってしまえば間ノ岳まではだらだらした登り下りを歩くだけです。

山頂に着いた時、北岳の山頂が大きな雲に隠されてしまい、北方角の眺望が得られませんでしたが、東南西の三方向は晴れていて、青空の山岳風景を堪能できました。
人間は贅沢なもので、三方の眺望を楽しんでおきながら、北岳が見られないとこぼしていたのですが、北岳の山頂にいる人たちは雲しか見えないことを思い出し、自分を慰めました。

北岳からは間ノ岳が邪魔をして南の山が見られないのですが、間ノ岳から見た南の山並みは、多少雲がかかっていたとは言え、北岳の眺望には及ばないようです。

農鳥岳の道

間ノ岳を少し下ると農鳥小屋が見えてくるのですが、見えてから小屋のある鞍部に着くまでが実に長く感じました。小屋の管理人は正直そうだが無愛想な初老の男性で、すたすた歩いていたら、「道はそっちじゃない、こっちを廻れと」威張って言いました。

農鳥小屋は不思議な建て方をしていて、小屋の脇を道が通っている様に見えるのですがこれが登山道ではなく、登山道は石垣を汲んだ上を通ります。男性は小屋の前に座って登山者相手に小屋の前の道を通らない様に監視していたようです。

農鳥岳は間ノ岳に似たどっしりした根張りを持つ山塊で、間ノ岳から下ってゆく時に見ているとなかなか立派です。ただ、間ノ岳の姿の良さにはかないません。白根三山縦走の最後を飾る山としてはいささか寂しい山容に感じます。農鳥岳と間ノ岳が逆の位置にあれば良かったかも知れません。

農鳥岳の斜面には、一面にハクサンイチゲとキンバイソウが咲いている所があります。登山道脇にはミヤマノエンドウの紫の花が多く見られます。北岳ほど登山者は居ないので、のんびりと鑑賞しながら歩くことが出来ました。

間ノ岳の山頂で2人、間ノ岳の下り道で2人、農鳥小屋で1人の計5人の登山者を見かけただけで、農鳥小屋から大門沢小屋までは1人の登山者とすれ違っただけでした。静かなものです。

西農鳥岳から農鳥岳の間は岩の稜線を歩きますが、手を使う箇所はほとんど無く、脚だけで歩ける楽な道です。左右に落ち込んでいる谷は深く、たっぷりと雪を残している谷もあります。
農鳥岳の山頂に着いた時には雲が四囲を隠してしまい、眺望は得られませんでした。

大門沢小屋の道

稜線の分岐から沢に向かって降ると凄い坂で、下ってゆくうちに膝頭が痛くなってくるようです。実際、翌朝、太ももの上側の体を支える筋肉が筋肉痛となってしまいました。歩いている間に筋肉痛となるのは穂高縦走の時以来です。いかに、この下り道が凄いかが翌日になって分かりました。

とどろく様に流れる沢を「田切」と呼ぶことがありますが、ここの沢の最上部は田切よりも流れは急で滝の様に流れ落ちています。斜度は45度を超えているのではないでしょうか。写真では60度くらいに見えます。

その滝の様な沢が少し落ち着いて流れ出す頃に、道が沢沿いとなります。この辺りで沢もようやく滾って流れる様になります。

大門沢小屋には予定よりも少し早く着いてしまい、夕暮れまで手持ちぶさたとなりました。
到着時刻が早くならない様に、途中、眺めの休憩を取ったり、写真を撮る時間をたっぷりとったりしたのですが、これほど早く着くのならみちくさを食わなければ奈良田温泉までこの日のうちに下れたと後悔したのですが後の祭りでした。

地図

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