第1日目 奥多摩駅-石尾根-雲取山

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行程

地名到達時刻所要時間
奥多摩駅07時40分
登山口08時27分47分47分
六ツ石山10時57分150分2時間30分
鷹ノ巣山12時50分113分1時間53分
七ツ石山15時26分156分2時間36分
雲取山17時45分139分2時間19分
雲取山荘18時15分30分30分
一日の歩行時間
10時間35分
日付:2011/05/19

山行記

青梅線

青梅駅を過ぎると青梅線は谷筋に沿って登ってゆく渓谷鉄道の雰囲気を帯びてきます。
谷は深くなり、斜面に道路がうがたれ、民家が牡蠣のように山にくっついて見えます。鉄道は国道よりも一段高いところを通っているので人の作り出した風景を見下ろせます。一駅進むごとにこれから山旅を始められるという気持ちが高まってゆきます。
鉄道を利用した山旅は今回が初めてだったのですが、実に良いものです。自動車で登山口まで移動する山旅は、自動車を降りたときに山旅が始まるのですが、鉄道は運ばれている間に山旅が始まっているのです。

奥多摩

深い山峡の街。昔は氷川村(ひかわ)と呼ばれたそうです。19世紀初頭に編まれた新編武蔵風土記には雲取山について「氷川村、日原山の西にある山」書かれているそうです。
交通安全のなにかイベントをやっていたらしく、通る車の数よりも多くの人が歩道や交差点に立っていました。人なつこい土地柄なのか、すれ違う人がお巡りさんや小学生も含めてみんなが朝の挨拶をしてくれます。こんな事はしばらく忘れていたので戸惑いましたが嬉しくもあります。挨拶は人を元気にしてくれるようです。

車道歩き

奥多摩駅前の車道から脇道にそれて、舗装された林道を石尾根の登山口目指して登ってゆきます。地図にない道だったようで途中から階段となりました。林道に出ると奥多摩の街が谷底にあるのが見晴らせます。林道は舗装されていて車で走れば快適な道に整備されていますが、両脇には民家が並んでいます。結構な傾斜の道路で、毎日この坂道を小学生達は通学しているのかと思うとけなげに思えてきます。洒落た家が多く、都心から田舎にあこがれて引っ越してきた人が多いのかなと思わせます。奥多摩の駅から50分ほど歩いたところに石尾根の登山口がありました。長大な奥秩父山脈の縦走路が始まる登山口としてはとてもあっさりとしていました。

石尾根の取り付きにある石垣の跡

登山道に入ると稜線の上にでるまではきつい坂道が続きます。これは稜線に取り付く登山道に共通しています。
稜線の上にでたかでないかという辺りで不思議な光景をみました。傾斜がない平坦な土地に、200、300坪の石垣に囲われた四角形の土地が点在しているのです。やがて石垣が登山道の左右を囲うように建てられています。最初は城跡かと思ったのですが、作りが城と違っていて集落の跡に思えます。奥多摩の街からはかなり高いところにあるので、もし人の住んでいた跡ならずいぶんと不便なところに集落を構えたものだと思います。それと何によって生計を立てていたか気になります。とても田畑が作れるような場所では無いですし、林業ならなにもこの様な高いところに住まなくても麓から通えば良いからです。

石尾根の上の道

尾根の上に出ると、樹林に覆われていますが日差しが差し込んでいて明るい雰囲気の道となります。だだっ広い尾根で、狭く薄暗い尾根道をここのところ歩いていたので、気分まで明るくなります。
左斜面(南側)は杉の植林、右斜面(北側)は緑の葉がまぶしい闊葉樹の自然林です(ただこの配置は、左右が入れ替わるところがあります。

六ツ石山

分岐があり、縦走路からそれるほうの道を10分ほど登ってゆくと六ツ石山の山頂でした。
マウンテンバイクが4台止まっています。ここまで自転車で登ってきたのは凄いと思ったのですが、はてさてこの辺りの登山道は自転車で走って良いものか考えてしまいました。2台のマウンテンバイクは登山道を下ってゆきましたが、2台は道のない斜面を降りてゆきました。

鷹ノ巣山

六ツ石山の先に将門馬場というロマンチックな名前が地図に描かれています。平将門からとられた名前と思うのですが、登山道はすこし逸れている様で気がつきませんでした。
六ツ石山から鷹ノ巣山までは勾配のすくないなだらかな稜線の上を歩きます。たぶん防火線でしょう、樹木が刈り払われていて開けた稜線です。眺望はありませんが視界が広いので樹木がよく見えます。
坂がきつくなってきて、坂を上り終えるとそこが鷹ノ巣山でした。頂は樹木が少なく視界が開けています。東京の山からの景観とは思えないほど見渡す限り山ばかりです。正面に雪を頂いた富士山が見られます。

日影名栗山と丸山

鷹ノ巣山を下り避難小屋を過ぎると分岐となります。左が巻道で、右が日影名栗山と丸山の頂を越える道です。巻道ははっきりしていますが、頂へ登る道は踏み跡程度で、最初は気がつきませんでした。巻道に入ってしまい、道が登りにならないので気がついて後戻りしました。
日影名栗山は東西に横に長い頂で、樹木は刈られています。
丸山への登りは斜度40度はありそうですが、ジグザグは切らずに一直線に頂まで道がついています。
道は防火線に設けられているようです。

七ツ石山

丸山から防火線の上の道を下っていると正面に七ツ石山が見えます。
鞍部に下ると七ツ石小屋と鴨沢への分岐があります。鞍部から一登りで七ツ石山です。頂は狭いですが樹木が無く眺望が得られます。

奥多摩小屋

七ツ石山を下るとだらだらとした稜線歩きとなります。防火線となっている区間が多く、樹木が刈り払われているのでそこそこの眺望が得られるのですが、どうも中途半端な景観です。これなら樹木に覆われてなにも見えない道の方が面白いかも知れません。と言うのも、小雲取山や雲取山の山頂で眺望が得られるからです。
奥多摩小屋で水を補給してから休憩を取っていると、管理人が出てきたので色々と話ができました。座っているベンチの脇に薪が積まれていて、その上にコガラが1羽止まっています。管理人が言うにはこのコガラは山小屋のガラスにぶつかって脳しんとうを起こしてしまったそうです。15分ほどして意識が戻った様で飛び去ってゆきました。
今晩は雲取山荘のテント場に泊まり明日は雁坂峠まで行くと言うと、雲取山荘に泊まってから雁坂峠に向かうのには雲取山をもう一度越えなければならないから、それなら今晩ここに泊まって明日雲取山に登った方が良いと進めてくれたのですが、まだ時間が16:31とテントを張るには早かったので先に進むことにしました。

雲取山

奥多摩小屋を過ぎるとすぐにきつい登りとなります。
この日最後の登りと分かっていても、歩き通した後の登りなのであえぎます。手が届く様なところに小雲取山があるのになかなか近づきません。
小雲取山から雲取山までは以前に富田新道から登った時に歩いています。大変に眺望の優れた稜線だった記憶があったのですが、この日はばてていて景観は目に入らず、記憶にも残りませんでした。
雲取山の山には17:40に着きました。頂の岩の上で自炊をしている人がちらほら、避難小屋に入ってみると数十の目が一斉にこちらを向いたのは怖いくらいでした。平日なので避難小屋に人はいないだろうと思っていたのにぎゅうぎゅう詰めなのには驚かされました。

雲取山荘までの道

うるさい避難小屋から退散して山頂へ。
夕霞でオレンジ色に染まった富士山が浮かび上がった様に見えます。疲れてもいたのでゆっくりしたかったのですが、日没も近づいてきてるので先を急ぎます。雲取山から雲取山荘までの道は急な斜面の道で、下りで助かりました。
山荘には団体客がいるらしく、外の水場やベンチに10名以上のくつろいだ格好の人がいます。テント場の利用の受付をすると、1泊1万円近くの代金を払ってくれる宿泊客が沢山いるからか、言葉使いや態度が横柄でした。
意外にテントの数も多く、木立の間から赤や黄の派手な色のテントが見えます。先着の何人かと軽くお辞儀をして挨拶を交わしテントを設営。長い一日が終わりました。

地図

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